コラム
2026.02.17
CHANEL(シャネル)とは?
シャネル(CHANEL)の沿革は、
**「女性の解放」と「自立」**の物語です。創業者ガブリエル・シャネル(通称ココ・シャネル)が、当時の窮屈な女性ファッションをどう壊していったのか、そのドラマチックな歴史を紐解きます。
1. 創成期:帽子屋から「黒」の革命へ (1883–1920)
* 1883年: フランスの貧しい家庭に誕生。母を亡くし、孤児院で育つ(ここで裁縫を習得)。
* 1910年: パリに帽子専門店「シャネル・モード」を開店。
* 1913年: リゾート地のドーヴィルにブティックをオープン。
【革新のポイント】
当時、下着に使われていた安価な**「ジャージー素材」**をドレスに採用。コルセットから女性を解放し、「動きやすい服」という概念を生み出しました。
2. 黄金期:アイコンの誕生 (1921–1939)
* 1921年: 香水**「N°5」**を発表。
> それまでの香水は単一の花の香りが主流でしたが、合成香料(アルデヒド)を多用した複雑な香りで世界を驚かせました。
* 1924年: ジュエリー部門を設立。「本物の宝石より、デザインの美しさが重要」として**コスチューム・ジュエリー(模造宝石)**を普及させます。
* 1926年: **「リトル・ブラック・ドレス(LBD)」**を発表。
当時、黒は喪服の色でしたが、シャネルは「最もシックで機能的な色」としてファッションに取り入れました。
3. 復活と継承:12年間の沈黙を経て (1954–1982)
第二次世界大戦で一度店を閉じますが、71歳でカムバックを果たします。
* 1954年: 戦後のパリで活動再開。
* 1955年: 伝説のバッグ**「2.55」**が誕生。
ハンドルをチェーンにすることで、「女性の手を自由にする(ショルダーバッグ)」という革命を起こしました。
* 1957年: 足を長く、足を小さく見せる**「バイカラー(2色)・シューズ」**を発表。
4. カール・ラガーフェルド時代:伝統の再定義 (1983–2019)
シャネルの死後、低迷していたブランドを救ったのが「モードの帝王」カール・ラガーフェルドです。
* 1983年: カールがアーティスティック・ディレクターに就任。
* CCロゴを強調したデザインや、ツイード、チェーン、パールといったシャネルの伝統を現代的にアレンジし、ブランドを世界最強のラグジュアリーへと押し上げました。
シャネルを象徴する「4つの神器」
| アイテム | 特徴 | 誕生の背景 |
|---|---|---|
| シャネル・スーツ | ツイード素材のジャケット | 男性服の機能性を女性服に落とし込んだ。 |
| N°5 | 四角いボトルと複雑な香り | 業界初のデザイナー香水。マリリン・モンローが愛用。 |
| 2.55 バッグ | マトラッセ(キルティング) | 乗馬用ジャケットのステッチから着想。 |
| カメリア | 白い椿のモチーフ | シャネルが最も愛した花。純潔と長寿の象徴。 |
シャネルの歴史は、**「私は流行を作っているのではない。スタイルを作っているのだ」**という彼女の言葉通り、時代に流されない強さを持っています。